嘘をつかない本音の彼らが好き

2017年12月17日。私はこの日を一生忘れないと思う。

 

すごく寒くて、薄着をしてきたことを後悔した昼過ぎ。周りは白いショッピングバックを持った人たちで溢れかえっていた。私はネイビーのストライプワンピースにライダース、ネイビーのベレー帽にネイルサロンでいつもは頼まない真っ青なネイル。そして赤チェックのストールを首から下げて会場入り。

 

そう、この日はKinKi Kids Concert 20.2.21~Everything happens for a reason~の東京ドーム公演。

 

 

 

 

夏のMUSICDAY、私はいつも通り関ジャニを見ようと思って何気なく帰宅した後、全編をぼやーっと見てました。全然興味が無かったジャニーズに再熱したのは今年の初めだったので、KinKi Kidsの存在をこれっぽちも知らずに生きていた人間としては、この日光一さんだけで出ていたことに違和感を感じつつも今日はもう1人がいない状態でのパフォーマンスなんだな、と思ったのが2人を認識したキッカケでした。すると何気なくもう1人の存在を気になりだしてきた。

 

彼の名前は?そうか堂本剛か。

 

もともとKinKi Kidsの存在を知ってはいたが、どちらかというと光一さんの方が顔は好きで、剛くんのイメージは「歌がものすごく上手い人」という認識しかしてなかったので人生で剛くんの存在をちゃんと認識したのはこの日だったと思う。そこから2人の沼に入っていくのは簡単なことだった。完全に落ちたのは未満都市2017を見たからだと思う。正直どこでKinKi Kidsにハマったのかがうろ覚えなのでちゃんと見ようと思って見たのは確実だったのでおそらくこの日が私の推し開始日になる。

 

驚くことにKinKi Kidsの曲は全くと言っていいほど知らなかった。サビを歌えるくらいの曲がいくつか、メロディを聴いたことがある曲がいくつかと言った感じ。ジャニーズを好きな友達も少なく、特に15歳も離れているKinKi Kidsを好きな友達なんて近くにいなかった。ジャニーズ好きな友達はHey!Say!JUMPかKAT-TUNか嵐だった気がする。実際中学時代は嵐しか見ていなかった。そんな中でKinKi Kidsの楽曲をとりあえずたくさん聴こうと様々なシングル曲を聴きました。驚いたのはイメージ以上の歌唱力の高さ。ジャニーズカウントダウンくらいでしか彼らの歌を聴いたことがなかった私にはCD音源の2人の声がアイドルの枠を超えた歌声に聴こえたのです。そんなこんなでコンサートに応募し、一度は落選した後奇跡的に復活当選で17日に入ることができました。きっといろんな人のレポが上がっていると思うので、個人的にKinKi Kids初心者が感じたことを備忘録くらいの感じで書き留めていこうと思います。

 

 

 

実は剛くんを見るのは2回目なのですが(1回目は小喜利)、1回目では歌うところは一切なく、初めてみたような感覚になったのを覚えています。光一さんはもちろん初めて生でみたのですが、恐ろしく顔が綺麗すぎて同じ人間とはやはり思えませんでした、、、

 

ステージは前方ステージのみ、奥の方にオーケストラとバンド、コーラスが配置されておりステージ上に組み立てられたセットには今までのシングルのタイトルの文字が空中に浮かんでいて、緑に光っていて開演してから2人が出てくるまでに上に仕舞われていきました。組み立てられたセットの上にはバルーンカーテンが配置されており、本当にドームがオーケストラ専用の会場になったような気分でした。ジャニーズ系アイドルのコンサートでドームへ来たのは初めてだった上、こんなに異色なステージで観れたのは逆に幸せだったのでは?と思わされてしまいました。

 

もちろん剛くんの体調を考慮した上のコンサートで、パンフレットでも光一さんは「本当はいつものコンサートをやりたかった」と発言していますが、100人ものオーケストラと豪華なバンドで構成された楽曲を生で聴くことができる。これが幸せ以外の何になるのでしょうか。本当はフルオーケストラでお金を取れるレベルなのに。

 

特に気になったのは剛くんのソロのダンスのみのシーン。セット上部から丁度窓みたいな高さまで額縁のみが降りてきてその奥で剛くんがパフォーマンスをする。あれはもしかして病院の中のイメージだったのかな?と。一週間の病院の中での孤独や辛さ。そんな感情があったような気がしました。途中で額縁が消え(たように見えたんですけどおそらく剛くんに集中してたのでいつの間にか上がって行ったんだと思います)、そこからは退院してからの彼のような気がして。額縁が消えたあとはステージを歩き回るのですが、カメラを見るシーンがあり、その時の目は何とも言えない表情でした。最後に印象的だったのは曲が終わった瞬間に左耳を片手で抑えていたいたことでした。この考察の考えでいくと病院を出てからもまだ完治していない左耳、という意味なのかなとか拙い考察をしてしまいました。

 

あと歌唱中にスタッフさんに指で上を示したり下を示したりする剛くんが時々見受けられました。音量だったのかな?どれだったか忘れたんですけどWSでも指示を出している剛くんが映ってましたね。あれは何だったのかな?今でも気になります。

 

あと光一さん。あんなにコンサート中に笑う人なんだと驚きました。完璧主義で、完全なものを客に届けることがコンサートの意義みたいなイメージだったのですがニコニコしていて、この空気が本当に好きなんだろうな、、、と思わせてくれる彼に驚きと嬉しさを感じました。彼の凄いところは、銀テープが発射された瞬間にアリーナの人の顔をジーーーーーーっと見てるんです。あれだけアリーナ見てねえとか言っていた人が自分に関心が向いていない瞬間に客の顔を見る。恥ずかしくてファンサもしないくせに客のことをすごく考えていて、不器用で器用な彼に人は惹かれるんだ、と思いながら過ごした3時間でした。

 

 

夏からKinKi Kidsのファンになり、同行してくれた方からも「なんでこんなタイミングでファンに?剛くんがこんな状態でよくFC入ろうと思ったね」って言われたのですが、自分でもなぜFCに入ったのかはわかりません。今回こういった形でのコンサートが開催されましたが入った時は今年はコンサート無さそうだなと思っていたくらいなのに。

 

でも、ファンになった理由は剛くんが剛くんだからです。彼のことを知っていくうちに彼の性格に惹かれました。そこに難聴というものはFCに入る障害にはなりませんでした。私はきっとこのコンサートを忘れることはないと思います。

 

31日にあと1公演入ることができるので、31日の感想もまた上げたいと思います。